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活動報告

WA・A Design Project 第一弾
マラヤ大学でのセミナー&ワークショップのご報告(2012.12.1)

波乱の幕開け? クアラルンプールは幻想の都市

第一陣は11月18日に日本を発ちシンガポール経由でマレーシアに。第二陣は11月20日に出発し、総勢8名のプロジェクトメンバーでクアラルンプールにプロジェクト前日の夜に現地入りしました。当日の現地の天候は雷雨。そして気温は30℃超え。天気だけではない“嵐”を予感させる雰囲気に根拠の無い不安を覚えつつも、天空高くそびえ建つペトロナス・ツインタワーの幻想的なライトアップに目を奪われ、空港からホテルに到着。悪い予感は当たるものなのでしょうか。4室予約したうち3室がホテル側のミスで無いと(!)言われ、危うく宿無しになるところに。ホテル側が代替え部屋として“インペリアル・スイート”を用意してくれることになり、一生自腹で宿泊することはないであろうゴージャスなお部屋に泊まることになりました。またその日の夜の夕食もホテル持ちとなり、「災い転じて‥」となったと良き方に解釈することに。その日の夜には、現地でデザイナーとして活躍する須部さん一家と土屋さんがホテルを訪ねて下さり、ご挨拶をすることが出来ました。

今日もまた? マラヤ大学でのセミナー&ワークショップ

いよいよ本番当日。クアラルンプールにあるマラヤ大学にてセミナーとワークショップを行う日です。午前中は昨夜目にした魅惑のタワー“ペトロナス・ツインタワー”が建つ“KLCC”へ短時間でしたが視察に出掛け、その後お昼過ぎにホテルを出発。二手に分かれてタクシーに乗車したのですが、ここでまたもやトラブル発生!先に出発したタクシーは問題無く目的地の建物に到着したのですが、もう一台の方は、ドライバーさんの問題なのか、大学の敷地内を迷うこと30分以上。乗っていたメンバーの皆さん、本当にお疲れさまでした。

その広大な敷地内にあるマラヤ大学の“Department of Architecture”の校舎に着くとすぐにSenior LecturerのKamarudzaman Mat Rejab氏が出迎えてくださり、準備段階から日本との調整役をして下さったEzlina Adnanさんや学部のトップでもある Zunaibi Abdullah氏にお会いし、温かい歓迎のご挨拶を頂きました。

今回、新しく出来た校舎での初のプレゼンターとして会場を使用させていただくということで、ワクワク、ドキドキ、期待も高かったのですが、開始15分前にならないと電気が来るかわからない(!)と言われどうなるのか?という不安な状況に。しかし、「ま、何とかなるでしょう」と待っていたら、予告時間通り14:15に電気が通り、エアコンも動きだし、無事、その会場でセミナーが出来ることになりました。

予定時間を少し過ぎた14:35過ぎ、角田プレジデントのご挨拶からセミナーがスタートしました。モダン旅館を紹介する丹羽さんのパートのムービーのところでデータが止まり消えるというアクシデントはありましたが、ほぼ時間通りにセミナーパートを終えることが出来ました。また、現地に赴いたIIDAメンバー皆の協力のもと、ワークショップの準備もスムーズに。網村さんの説明、指示のもと、学生達は短い作業時間にも関わらず、積極的に日本のマテリアルに触れ、議論をし、作品を見事に作り上げてくれました。ワークショプの時には、IIDAメンバーが各テーブルを回り、素材の説明や、作業のアドバイスをして学生達をフォローしました。

ワークショップでの学生達の様子や実際に作られたボードについては、12月5日のクリスマスイベントの時に詳しくご報告致しますのでお楽しみに!

第一弾のプロジェクトを終えて

セミナーだけではなく、ワークショップをするという試みによって、私達にとっても様々な収穫があり、また今後の活動を進める上での貴重な経験、第一歩になったと思います。そして、これは私見ではありますが、今回初めてクアラルンプールとシンガポールを訪れ、その発展と進化を目の当たりにし、そこで学ぶ学生達の環境や既に出来上がりつつあるアジア各国のインテリア・建築関係の連携の枠組み(日本は不参加)を知ったことで、大きな衝撃を受けたことも事実です。あまり時間的余裕は無い。それが率直な私の感想です。日本のインテリアデザイン業界が世界のガラパゴスにならないように するためにも、目をもっとアジア諸国に向け、自ら発信、参画していかねばならないことを改めて実感する旅となりました。そのためにはこのWA・A Design Projectで何が出来るのか、何をすべきか、何が必用かをメンバー皆で知恵を集め、良き方向に進めていけたらと思います。

最後に、今回、このような機会を得られたこと、また現地での温かいサポートをして下さった須部さんと土屋さんに、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。現地でインテリアデザイナーとして活躍されているお二人の力が無ければこの企画は実現しませんでした。また、そのお二人を紹介して下さった角田プレジデントにも改めて感謝致します。マラヤ大学のEzlinaさんとの度重なる交渉や調整のメールのやり取り。本当 にありがとうございました。そして、現地での情報や事前打合せをして下さった宮崎さん、ありがとうございました。頂いた情報のお陰で助かったことが幾つもありました。
そして、WA・Aメンバーの皆様。お忙しい時間の中、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。

IIDA Japan Chapter
WA・A Design Project
担当 細井絵理子

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