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活動報告

IIDA 3月月例会 ―IIDA会員のお仕事― レポート(2016.5.1)

3月29日に開催した3月度月例会。
株式会社テシード東京ショールームにて、宮川智志さんにご自身の活動をご紹介頂きました。また、セミナー第2部としてテシード様より今春の欧州壁紙トレンドと、とってもラブリーな新取り扱いブランド「rice」の商品についてご紹介頂きました。

宮川さんは石川県出身の1985年生まれ。 現在は東京と石川県を拠点に活動されています。25歳の若さで独立した後、インテリアデザイン以外にも複数の肩書きをもって活動されています。「待っていても仕事は来ない」と、ご自身で仕事をつかんできた宮川さん。その当時自分のできることを表現するために製作したインテリアプロダクトをきっかけに、石川の文化を発信するWEBラジオのパーソナリティーの仕事の依頼を受け、またそれをきっかけに松屋銀座の屋上のイベントスペースを手に入れ、ワークショップやイベントをプロデュースするようにもなり…と、足し算式にデザイナー活動の範囲をこの5年余りで驚くほど広げてこられました。現在ではインテリアに留まらず、店舗立ち上げのブランディングも手掛けられています。

またご自身の地元石川での貢献をもっとしていきたいという想いから、今春3月より(株)セイタロウデザインとしてのプロジェクトで、タイポグラフィーの古書物を扱う書店&ギャラリー「serif s(セリフエス)」(http://serif-s.com/)を立ち上げ、そして実店舗にて店主もされています。またそちらでは活版印刷機を設置しワークショップを開催したりや、同じ建物内でシェアオフィススペースを設け、地元のデザイナーやクリエイターとお互いの活動活性化のための取り組みも始めていらっしゃいます。

その時々で感じてきた違和感の解決とデザイン活動を見事に結びつけ、現在のご活躍に至っている宮川さん。会社を立ち上げ代表も歴任されてこられましたが、停滞を良いこととせず、デザイナーとしてのご自身と企業を客観視して判断し、その鮮度や代謝を保つことをご自身の中でルールとしているとのことです。そんな個性的過ぎる経歴を飄々と語る姿が印象的な方でしたが、「デザイン活動」に対しては熱くブレずにいるのだけは物凄く伝わってきました。それなのになのか、だからこそなのか、凝り固まらずにシナジー効果さえありそうだと思えば誰とでも組み、己の領域を飛び越えて取り組む。IIDAメンバーの間でもより交流を深めればそんなシナジーがもっと生まれるはずでは、ともおっしゃっていました。

最後に宮川さんは今回の新企画、「IIDA会員のお仕事」セミナーのトップバッターを引き受けた理由について、この会への問いや想いを語って下さいました。この記事を書かせて頂いている私はまだ入会してから1年程ですが、これまで諸先輩方が築いてくださった30余年のこの地盤があることで、安心してNIPPON DESIGN2016など次のチャレンジに挑めることが出来ることに心より感謝いたしております。そして宮川さんの次世代的な存在感は、メンバーの多様性に繋がるきっかけにもっとできるはず、とジャパンチャプターへの今後のより発展的な盛り上がりのための希望を感じることができました。もっと会員同士で交流を増やしていきたいですね。

フォーラム担当 古澤

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