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活動報告

3月月例会「鶯谷健診センター見学会」報告(2017.4.1)

3月24日に鶯谷健診センターの見学会を行いました。募集人員10名のところ、16名の参加がありました。広報担当の方のご案内で当初1時間の予定が見どころが多く1時間半に及びました。

この施設は平成21年の民営化にともない、財団法人東京社会保健協会から医療法人社団せいおう会が経営を引き継ぎ、同時に既存のビルをリノベーションしました。新組織のトップの方が新宿の「聘珍樓」を見て「こんな雰囲気の施設にしたい」とそのインテリアを手がけた丹青社にデザインをお願いしたとのことです。丹青社としてもそれまで医療機関の仕事はしたことがなかったという事ですが、かえってそれが功を奏して病院とは思えない空間に仕上がりグッドデザイン賞も受賞しています。

1・2階は一般健診フロアで企業から社員たちが定期検診を受けるスペースになっています。 男女別に専用のレセプションと検診スペースが設けられ、お互いに健診着姿で出会う事がないように配慮されています。また、スリッパの他に使い捨てのソックスが支給されたり、センター内でスマホなどを持ち歩けるようにミニトートバッグが用意されていたりと細やかな心配りが感じられます。
男性フロアは船をイメージした内装、女性フロアはいぶしたゴールドの縦桟でコーナーコーナーを区切るなど男女でイメージを変えています。
検査後の待合室には自販機や無料のパンコーナーもあって朝食をとらずに検査を受ける人たちに心憎いサービスをしています。

次に5階はいわゆる人間ドックでこちらの内装は一般健診に比べグレードアップしています。落ち着いた照明の中、ゆったりとしたパーソナルチェアには各人にアイパッドが用意され、至れり尽くせりのおもてなしでまさにホテルのラウンジにいる気分です。6階には検査後の食事をとるレストランがあります。今秋には人間ドックも男女別々のフロアに改装されるそうです。

一般健診、人間ドックの全フロアを通して飾り棚やアートが多く心を和ませてくれます。 また、窓サッシなど古いままなのですがそれをいかに上手に見せないようにするかの工夫が感じられます。
この施設のコンセプトは「健康と向き合うひとときをもっとゆたかに、快適に」「継続的に健康診断を受けていただくために「この次もここで」と思っていただけるひとときを提供する」ことだそうです。デザインの効果でまさにそのような施設になっていると感じました。
参加者の皆さんも色々な点で参考になることが多かったことと思います。

レポート:高桑 / 写真:有城、高桑

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