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活動報告

4月月例会「墨と色 ―2人のアーティストを迎えて―」報告(2017.5.1)

4月の月例会は、「MORE! Life with art」を開催中のAIDECショールームにて、お二人の華やかなアーティストをお迎え致しました。

インテリアデザイナーで墨アートの萩原多恵子さんと、多彩な経歴をお持ちの画家でIIDAアフェリエートメンバーの高津奈巳さん。お二人には作品の解説や作り方、作品への思い、作品の楽しみ方などについてお話し頂きました。そして、AIDECの澤森社長よりドイツTHONET社の歴史について教えて頂きました。

萩原多恵子さん

どんな空間に墨絵が合うか・・・インテリアデザイナーでもある萩原さんはそこから製作を始めました。伝統的水墨画をモダンインテリアにも調和するアートにしたい。初めて墨絵を見た時に、墨という無彩色であるのに色や香りまでを感じる世界に衝撃を受けてその世界に入って行ったとのこと。AIDECショールーム展示の作品のひとつひとつについてご説明と想いをお話し下さいました。 アートはフレームに合わせた世界で、ご自身はフレーム(作品の余白)に特にこだわっているとのこと。アシンメトリーなフレームのバランスについてなど、興味深く見せて頂きました。 墨絵は色が濁るので重ねて描けない、その時の瞬間を切り取り一気に書き上げることで力強いものを書くのだそうです。 作品に使う道具は筆だけにあらず、色々あることを教えて頂きました。

高津奈巳さん

4月の10日から30日まで東京アメリカンクラブのFrederick Harris Galleryで個展を開催中で、そちらの作品を主にお話し頂きました。 高津さんの作品はその鮮やかな色彩と柔らかな風合いに魅了されました。朝陽がお好きで、作品は朝3時から6時の間に製作されるのだそうです。イマジネーションを見る人に与えるために、書きすぎないで相手に想像させる、色々な意味での余白を作るなどお話し下さいました。 色には効用があり、色彩を使うアートワークは色彩療法も考えているとの事。今後、医療の分野でもお目にかかれるのではないかと思います。 また、高津さんも空間に合わせると言うことをアートに考えていて、個展の為に製作したアートはそこを通る人がどんな気持ちか、はっ!と思わせるリズムのある展示方法、光と色でおりなす心象風景を描き、色彩の響きを大切にしているとの事。色彩は‘光’という言葉が印象に残りました。

AIDEC取り扱いのTHONET社の歴史について

たくさんの写真と共に時代を追ってお話し下さいました。第二次世界大戦などの時代背景がわかり、興味深いお話しでした。
ご参照 → https://www.aidec.jp/history/thonet

レポート:原口 / 写真:小島、小林

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