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会員の視察・旅行記

吉田亜希子のUSA JOURNAL 2016年1月号(2016.1.1)

あけましておめでとうございます。まだまだ遠い先の話だと思っていた2016年、帰国の年がついに明けてしまいました。アメリカ生活もあと半年・・・と思うと、「何かやり残したことは無かったかな?」 「行っておけば良かったと後悔する様な場所は?」 「もっとこんな事に挑戦しておけば良かったと思わない様に!!」 なんて考えてしまい、考えているだけで日々が過ぎていきそうな感じです…。

このUSA JOURNALでも、毎月記事を書かせて頂き早1年が経ちました。美しくオシャレなアメリカの雰囲気を少しでもお伝えしたいと、なるべくハイセンスな場所を毎回ご紹介して来ましたが、今回はちょっと方向性を変えてもう少し地に足のついた(笑)アメリカのインテリア事情。日本にも同形態のお店は有るのだけれど、良く見てみるとちょっと違う…そんな似て非なる2つ、ホームセンターとガーデンセンターをご紹介してみたいと思います。特にホームセンターの方は全く美しくは無い(笑)画像の数々ですが、コーディネーターや建築関係の方には興味を持って頂けるのでは無いかと。一方、ガーデンセンターの方は、若干時期外れのクリスマス満開画像ですが、取材時がクリスマス真っ最中だったので何卒お許しを。こちらは、ガーデンセンター(園芸店)としては期待以上の、美しいデコレーションの数々でしたので、前半のお口直しに楽しんで頂けたらと思います。

まずはホームセンターの 「HOME DEPOT」。もうひとつの大規模ホームセンター 「LOWERS」 と共に全米の殆どのシェアを占める巨大ホームセンターチェーンです。

最近は日本でも、郊外型の大規模ホームセンターは多く見られる様になって来ましたが、アメリカのホームセンター事情は若干日本と違いがあります。日本のホームセンターの殆どが主に一般人向けで、簡単なDIYの材料や道具を中心に、広く日常雑貨が揃うお店であるのに比べ、アメリカのホームセンターはどちらかと言えばプロ仕様の建材や住宅設備を扱うお店です。ここに来れば家1軒建てる材料が全て揃う品揃え。業者さんが、材料を購入してから現場に向かえる様、平日は朝6:00から営業していたり、建材をそのままトラックに積み込む為、店内に大きな車両用通路が作ってあったり、また見積りが出来る様プロ専用のカウンターが設けられていたりと、プロフェッショナルの利用に重点が置かれています。

ただ一方、やはりDIYが盛んなアメリカ。昼間や休日は多くの一般客もショッピングに訪れます。どこから見てもプロでは無い感じのご夫婦が(笑)カートに木材を大量に積んでいたり、また別の家族が便器を箱ごと購入していく姿は、未だにその後、彼らが何をしたかったのか不思議ですが??・・・。日本では地震対策などの関係もあり、家に関しては自分でやれることに限界もあるかと思いますが、プロとさほど変わらない道具を使って、自分の家を自分で修理したりカスタマイズしたりしながら暮らしていくアメリカのライフスタイル。ホームセンターに来ると、家にまつわる日本とアメリカの感覚の違いが感じられたり、少しだけ業者さん達のお仕事の一部が覗けるような気もして、面白いなと感じるお店の一つです。

次にご紹介するのはガーデンセンター。いわゆる日本で言うところの園芸店です。広い土地に鉢植えの花や植物、庭を飾るオブジェなどをずらっと並べて販売し、プレハブ小屋の中では肥料や土、ガーデニング用品などを扱う、日本でもよくある園芸専門店。ただアメリカでは、クリスマスシーズンになるとその姿が一変し、大量の生木のツリーが所狭しと並んで販売され、その風景はホリデーシーズンの風物詩ともなっています。

ただこのガーデンセンター、本当に素晴らしいのは、実は同じ敷地内にあるプレハブ小屋の中。実は私も今年初めて知り、入ってみてびっくり!小屋の中全てがクリスマス一色となっており、様々な美しいオーナメントで飾られたツリーがずらり。しかも各ゾーンごとに 「Frozen」 「Wild Kingdom」 「Beach」など、違うテーマで構成されており、そのデコレーションのクオリティーの高さとボリュームに圧倒される正にクリスマスワールドでした。後から調べてみると、このガーデンセンターのクリスマスショップは毎年有名らしく、デコレーションやインテリアが大好きな人達が毎年オープンを心待ちにするスポットなのだそう。

こんな、(と言ったら失礼ですが) ごくごく普通の地方園芸店が、こんなにデコレーションに力を入れており、そして又それが非常にクオリティーの高いものであると言うこと。改めて、「家を飾る」という習慣がいかにアメリカ人の身近にあるもので、ハイセンスなインテリアショップに行かずとも、こうした日常生活の中に溢れているものなのだなぁ、ということを感じました。

ちょっと視点を変えた今回のUSA JOURNALいかがだったでしょうか?残り少ないアメリカ生活ですが、まだまだ私自身も知らないこと、知りたいことも沢山あります。これからも色々な視点からアメリカの暮らし、インテリアをお伝え出来たらと思っておりますので、今年も是非、楽しんで読んで頂けたら幸いです。
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