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会員の視察・旅行記

Interior travel diary/インテリア旅日記 『飛騨の家具フェスティバル』視察報告

9月6日から10日に開催された『飛騨の家具フェスティバル』に行ってきました。 ずっと気になっていましたが今回初めて訪れることができました。 まずは飛騨・世界生活文化センターへ。

文化センターでは各飛騨の家具のメーカーが集合し、新作などを発表されていました。テーマは『自然との共生』森に生かされ、森を活かす。 まずは飛騨の家具のセミナーを受講し、モノがたり、モノづくりについて学びました。 奈良・平安時代の寺院などに貢献した飛騨の匠の誇りが受け継がれ、現在では地球に やさしく、人にやさしく、暮らしの中で輝きつづける家具というすばらしい信念のもと 作られていることが良くわかりました。そのような家具は代々大切にしたくなりますね。 その後は文化センター中央に展示されていたインテリアスタイリストの黒田美津子氏がプロデュースをした『飛騨の家具ホテル』のスタイリングツアーに参加しました。 各飛騨の家具のメーカーが一つのスペースに集合し、Kvadratのファブリックを張り、ホテルのラウンジのようなスペースを表現していました。生地が同じコレクションで 違うメーカーの家具が並ぶという面白い試みを体感することができました。統一感のあるとても素敵な空間で、コーディネーションの参考にもなりました。トレンドの赤も効いていました。 ホテルのテーマも『自然と生きる』。 『木』の家具に囲まれ、落ち着いたとてもあたたかな空間で、大きなダイニングテーブルや椅子が置いてあり、実際に使用して、ゆったりとそこでお茶もできるという演出。 使ってみてから購入できると安心ですね。 今回の訪問は、日本のモノづくりの誇りを感じることができ、また飛騨の家具それぞれ個性があり、『木』の家具の美しさや日本の住まいに合わせた家具のこだわりを見ることができ充実した高山訪問でした。『木』の違いも見ることができ大満足。 ただ輸入のファブリックを扱っている私が残念だったのは、家具への誇りはとても強いけれど、その素敵な家具に合うファブリックへの理解度が少なかったことです。 特に輸入のファブリックへのハードルは高い・・・。 今回飛騨の家具の1社がインテリアデザイナー協力のもと、輸入のファブリックを張ってくれたため、注目されていました。デザイナーの声は届きやすいのかもしれませんね。 あとはプロの方やエンドユーザーが気に入って販売に結びつけば、もっと届くはず!

市内には飛騨の家具のショールームがたくさんあります。文化センターへはまず高山駅から無料の往復送迎バスが出ていて、ショールームには無料のタクシーがいて、移動は簡単。市をあげての大きなイベントでした。 高山の古い町並みは夕方5時か6時には閉まってしまうお店が多く、着いた時は閑散としていましたがそれはそれで、静かな良い時間でした。 翌日も朝からショールームをめぐり、あっという間の二日間でした。 特にショールームで頂いた搾りたてのリンゴジュースが美味しかった・・・。秋ですね。 来年は、みなさんと一緒に行きたいですね。

text & photographs 藤井守恵

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