活動報告
「マーク伊東氏 Greenセミナー(第2回 2008/6/4)
『アメリカのグリーンデザイン Green Design と LEED』」(2008.7.1)
ロスに拠点を置かれインターナショナルにご活躍されている、インテリアデザイナー マーク伊東氏による インテリアデザイナーのための「GREEN」セミナーの後半を、6月4日(水)東京国際フォーラムの会場で開催いたしました。
今回は前回お話し頂いた「アメリカのグリーンデザイン」を評価するガイドライン「LEED」についてです。どういう基準をベースに「LEED」認定がなされているかを、お話していただきました。
このLEEDというガイドラインは1993年に設立された、首都ワシントンDCに本部を置く独立非営利団体「USGBC」が作りました。地球を未来に継続させるためのガイドラインです。簡単に言うと、
- 節電・・・エネルギーを抑える
- 節水・・・浄化するエネルギーを抑える
- 空気・・・汚さない、二酸化炭素を排出しない
- 物を捨てない
をどうやって行うか、のガイドラインです。
- LEED評価システムとは・・・
環境への影響を最小限にしながら同時に入居者とテナントスペースの効果を最大限に高めるための総合的な設計(デザイン)ツール。 - Green グリーンという単語は・・・
建築業界で、環境的に継続的な目的を持って開発を行ったプロジェクトコンセプトの総称。 - ハイパフォーマンスビルディング、グリーンビルディングとは・・・
環境に配慮し・エネルギー消費を抑え、健康的で、しかも利益を生む建物を総称する。 - LEED評価システム・・・
- 評価基準に基ついて点数計算し、USGBCが認定する
- 試験を受けUSGBCにLEED認定されたプロ「LEED AP」が提出書類を作る
- LEED AP(Acclaimed Professional)受験資格は一切ない
- プロジェクトの認定レベルには・・・
- プラチナレベル
- ゴールドレベル
- シルバーレベル
- 認定レベル
いろいろな項目に評価基準が設けられています。(電話帳のようなガイドラインが何冊もある)
例えばプラチナレベルというレベルはエネルギーも水も自給自足し、排出物もその中で浄化し再度使い外部に排出物を排出しないレベルです。認定された物件は不動産価値も跳ね上がります。エネルギーのランニングコストも抑えられ経済効果も期待できます。実際日本でも、地球環境に配慮したマンションが売り出され、割高の値段設定なのに完売したという経済ニュースがありました。
将来の資産価値上昇を考え、投資として価値があると考えられていると分析していました。確実に日本の建築業界にも広がるでしょう。今年は各照明器具メーカーがLEDを打ち出していました。来年はかなり常用化に期待できそうです。
近い将来、マーク伊東氏も LEED AP を取得するとおっしゃっていました。私はマーク伊東氏のデザインされるGREENデザインのインテリアを拝見できる日を大変楽しみにしております。
セミナー終了後は居酒屋「番屋」にて懇談会を開催し、気楽な雰囲気の中話は大いに盛り上がりました。参加者の皆さんが想像以上にGREENに対する興味が高い事にマーク伊東氏が驚いておられました。
最後に、今回もロス在住のマーク伊藤氏の奥様、IIAD会員の伊東具子様よりアメリカからエコバックをプレゼントしていただきました!とってもカラフルで楽しいエコバックです!ありがとうございました!伊東具子さんにHP連載の『ロス便り』でアメリカの情報を盛りだくさんにご紹介いただいています。6月はハワイのコンドミニアムのレポートでした。いつも、興味深く拝見しています。
来期もマーク伊東氏のお仕事やセミナーをご紹介したいと思います!皆様お楽しみに!
フォーラム 入江
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