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活動報告

IIDA Japan Chapter 30th Anniversary Seminar
「京都に魅せられた米国人建築家・Geoffrey Moussas氏を迎えて」セミナーレポート(2013.8.1)

国際インテリアデザイン協会日本支部設立30周年を記念して、「IIDA Japan Chapter 30th Anniversary Seminar」と題し、7月12日には、建築家ジェフリー・ムーサス氏による記念講演が、新木場の「木材会館」で催されました。

数多くの参加者が、会館の最上階の東京を一望する素晴らしい会場にお集り頂き、今回のIIDAの記念行事における一貫したテーマであった、日本の伝統・芸術・技術・デザインを未来に繋げ、海外にも紹介する、に相応しいムーサス氏の京都のみならず海外でのお仕事の数々を見せて頂きました。
ムーサス氏がニューヨークで生まれ育ち、ボストンで建築を学び、東京でモダニズムの建築を、そして京都で数寄屋建築を実践で修行した後に行き着いた、独自のデザインを様々な角度から紹介して頂きました。
特に近年取り組んでいる京町家の改修デザインにおいては、「何を残して何を残さないか」を見極める眼力が大切で、また古い材料と新たに加えた材料を明解に見せることにより時空間的な趣をもたせる、という説明はとても興味深く印象に残りました。善し悪しを見極める眼力、それは知識と経験と感性のすべての集積ではないか、と今回の公演を通して多くの方々も感じた事と思います。

この公演の前には、会場となった東京木材問屋協会が建築木材の新たなる可能性を追求する拠点として建てられた「木材会館」の見学会が行われ、東京木材問屋協会の方に丁寧なご案内をして頂きました。
見学ルートの最終地点が7階セミナーホールで、ホールを囲むテラスで薄暮の美しい景色を背景に歓談を楽しみました。また、ムーサス氏のセミナー開始の前には、同セミナーホール会場にてIIDA日本支部の総会が行われ、前年度と今年度のボードメンバーの紹介がありました。また、IIDAシカゴ本部からお越しのシェリル・ダースト氏にもお言葉を頂きました。

戸室令子

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