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活動報告

Cheryl Durst さんとの一週間(2013.8.1)

IIDA 本部から Executive Vice President/CEO のCheryl DurstさんがJapan Chapterの30周年記念イベントの為に来日して下さいました。本部から役員を迎えるのは初めてでしたので どのようにして歓迎するか試行錯誤しながらお迎えしました。

シェリルさんの一番の印象は 彼女も一人の母親で娘や息子のことを心配し、家族を大事にしている一人の女性なのだな・・・という事です。 いつも時差を気にしながら 娘、母親、ご家族と電話で話していました。 そして私の義母が悪いという電話が入った事を知った彼女は とても気にして下さり 帰国するときも「貴女はお母様が大変な時に私にアテンドして下さってありがとう」 と言って下さいました。とても心の優しい方です。

7月7日七夕の夜 成田に着いた後 宿泊先のコンラッドホテルで 高桑さんと丹羽さんがお迎えして下さり 4人でホテルの中華料理を頂き 高級な設え 味に満足していらっしゃいました。
コンラッドの対応も良く とても気に入ったとの事 又10月に来る時もここにすると 既に予約を入れたようです!!

 

7月8日(月)は Herman Miller, Tokyo とのアポがあり、丹羽さんがホテルにお迎えに行き お連れして下さいました。 すばらしいオフィスを見せて頂き 今後はJapan Chapter との親交も深めるような方向で行けそうです。 その後ホテルから観光バスに乗って 東京の名所めぐりを・・・屋根のない2階バスから 36度?の炎天下東京を見て頂きました! そして銀座の三越で デパート体験をして頂き 新館の日本の小物を売っている所で 絞りの素敵なマフラーを買われました。 欲しい物は沢山あったようですが 今回はご縁慮なさったようです! この夜は銀座の「天国」で日本の天ぷらを! 目の前で揚げながら頂く天ぷらは 日本人の私達でさえ 久しぶりの贅沢でした!

 

7月9日(火)セミナーの日なので午前中は準備等でゆっくりして頂き お昼からオゾンに出かけ 私達の企画展を見て頂き その後企業メンバーのTECIDOさんへ。
デザイナーの木村順也さんも同席して 新作 LIGHT CUBE をシェリルに見せ アメリカでは既に販売しているが 更にIIDA のデザイナーに是非使って頂きたいので 宣伝してほしいとお願いしました。
シェリルさんは とても素晴らしいと褒めていらっしゃり シカゴに来た時に是非訪ねてきて下さいと仰っていました。

Japan Chapterとして企業会員のTECIDOさんに 何かお役に立てたかな?と 嬉しく思いました。 そして この日はセミナーとパーティーです。
これについては 武山さんからご報告があると思います。

 

一泊二日の京都への旅

短い滞在の中で 京都を組み込むのはどうかとは思いましたが 初めての日本なのでやはり京都を見て頂かないと・・・・という事で 高桑さんと二人でお供をしました。

先ずはBullet Train(新幹線)に乗るのは初めて・・・と記念撮影をして・・・・京都は連日38度の猛暑! 私達もへとへとでしたが 彼女はもっとへとへとだったと思います!!それなのに 一言も愚痴を言わず『シカゴも同じような気候よ』と軽く答えて下さいました。

着いた日のお昼は予定していたお蕎麦屋さんが水曜日でお休みで(水は流れるので 昔からの京都の風習で 商売の方は嫌がってお休みにしていたそうで このお店も昔らの店なので その風習を守っているそうです)その近くの バイキングでお惣菜を頂く 修学旅行の生徒さんが来るようなお店で食べました。 色々とトライして結構楽しみました。
そして京都の入門編として欠かせない金閣寺と竜安寺へ。 38度の猛暑の中 記念撮影だけして 次へ・・・

 

大徳寺の高桐院へ。 ここは余り混んで居なくて シェリルさんは大変気に入り「this is my favorite」と仰り、かなりゆっくりと楽しみました。

高桐院でGeoffreyさんと合流して 中村外二工務店に行きました。 中村外二工務店はGeoffreyさんが前に働いていた工務店で俵屋の改装などを手掛けている名門です。和室に合う照明器具を作っているとの事、その製作現場にお邪魔し 正に日本の技術、工藝、職人の技を見せて頂きました。細かい作業は 細かい道具が必要です。その一つ一つの作業の為に自分で道具を作っているそうで 大切な道具箱を見せて頂きました。これには 私達も感動しました。

この夜はGeoffreyさんお勧めの小料理屋さん DOIで美味しい京都料理を頂きました。
宿泊はHyatt Regency. 暑い一日が終わりました。

7月11日(木)10:00AM 妙心寺の山門で待ち合わせ 退蔵院見学へ。 そこには日本襖振興会代表理事の池田様と京都の株式会社 加徳の加藤幸雄様が待っていらっしゃり 京都テレビのカメラが回っていました! 妙心寺、退蔵院の副住職、「京都観光おもてなし大使」であられる 松山大耕様のご案内で 退蔵院を見せて頂きました。 松山副住職は さすが流暢な英語で説明して下さり 色々と詳しく伺う事ができました。
そして 退蔵院方丈襖絵プロジェクトの説明があり いよいよその製作している場所に伺いました。

襖絵プロジェクトの制作者は若い、可愛い、村林由貴さんという御嬢さんで ニコニコと応対して下さり とてもこのダイナミックな墨絵の作者とは思えないような 穏やかな優しい方でした。松の大木の力強さ、鯉の躍動感、植物、花の可憐さと美しさ、それぞれに彼女の特徴が出ており それは素晴らしいものでした。そして これから画く予定の 部屋の端から端までの紙に画かれた雀の下絵は 一羽一羽の表網が異なり 可愛らしく 動きがあり 自然そのものという感じでした。 又 雀の後は カエルで これがカラフルで楽しく、色々なしぐさをしていて とてもユーモアがあり 楽しい作品でした。 そんなお茶目な所も持っている女性なのだな という事が分りました。 Cheryl も大変感動しており 地元の新聞とテレビの取材がありましたが それに答えて このような若い女性が 500年~600年先にまで残る作品を残し 日本の文化を後世に繋げることは素晴らしいことだと言っていました。 村林さんの作品は未公開なので ここに写真をお見せできないのが残念です。 8月には公開される予定ですから 是非 皆様見にいらして下さい。

退蔵院の後は 「くろちく」でのランチで 黒竹社長にお会いしてお話を伺い「日本の素晴らしい伝統文化を後世に残したい」という目標は スケールは違うけれど 私達と同じだな・・・・と 勇気を頂き、見学の時間に遅れまいと 大急ぎで桂離宮に向かいました。 この日も38度という猛暑の中 ふうふう言いながら 日本の誇りとする名庭を歩き 建築を見て回りました。 さすがにCherylさんも お疲れのご様子でした!帰りの新幹線の中では 少しはお休み頂けたのではないかと思います。

7月12日(金)はNelsonとGenslerのアポを午前中にこなし 午後には野村工藝さんに丹羽さんがお連れ下さいました。メンバーの児島さんがご案内下さり Cherylさんはとても印象深かったと仰っていました。野村工藝の後は木材会館へ そしてGeoffrey Moussas氏のセミナーでした。セミナー前に 総会があり ご挨拶していただきましたが時間がなく 短いご挨拶だけで残念でした。 今回は30周年記念のパーティーでメンバーにお話しして頂く予定でおりましたのに 段取りが悪く それができなくなり 結局メンバーに対してのCherylさんからのスピーチがなくて終わってしまったのがとても心残りです。

7月13日(土)はご要望に合わせて渋谷のハチ公で息子さんの為に写真を撮り スクランブル交差点を体験し 御嬢さんに頼まれたと言って 109で買い物をし、ご家族の為のお土産を買いに 普通の観光客の一日を過ごして頂きました。渋谷の後は 新宿に行き、その後は浅草の仲見世通りを歩き 夜は六本木ミッドタウンでIFIのパーティーに参加 一日フルに活動しました。

そして 7月14日(日)早目に飛行場に行った方が良いとの事 お昼にホテルにお迎えに行き 成田で名残を惜しみながら お見送りしました。 長いような あっと言う間のような・・・・日本支部として 精一杯の歓待をしましたが 初めての日本 とても気に入って頂けたようで 良かったです!
Japan Chapter の30周年はCheryl さんがいらして下さったことにより 大変大きな社会現象になり、対外的にも日本支部として 大きな成果を揚げることができたと思います。 いらして頂きましたことに心から 感謝いたします。

角田嘉代子 記
IIDA Japan Chapter, Past President

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