活動報告
NeoCon2013報告(2013.9.1)

6月10日から12日までシカゴで開かれたNEOCON視察ツアーにJapan Chapterから8名のメンバーが参加しました。
今回のツアーはNEOCONのほかにフランク・ロイド・ライトの建築を見ることが目的でしたが、シカゴ郊外のオークパークはもちろん、ピッツバーグまで足を伸ばし、落水荘やケンンタックノブの見学をしたことが大変印象に残りました。
今月はNEOCONについてレポートします。来月から順次、参加者がライトの建築などについてご報告させていただきます。
コントラクト家具の最大の展示会は巨大なマーチャンダイズマートで700以上のメーカーが出店していました。オフィスを中心に、ホテル、ヘルスケアなどの家具の今年、来年の傾向を知ることができます。
今回目立った傾向は以下のとおりです。
■オフィスの中で他の人たちとコミュニケーションをとる、あるいは反対に一人になれるスペースを確保するための家具が多かったことがあげられます。東屋のようにそこだけ半隔離されたような空間を作ったり、ソファの背もたれを高くして人から見られないようにしたり、ワーキングスペースの中で様々なシチュエーション対応できるような工夫が多く見られました。オープンとクローズをバランスよく取り入れることでワーキングスタイルの変化に対応しています。
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■今回一番多くの人でにぎわっていたのが、会議やプレゼンテーションの映像の見せ方です。
ガラスの壁一面にデータを載せ、縮小、拡大、移動が自由自在にでき、同時に複数の画面を見ることができるシステムです。もっと小さな画面でデモンストレーションしているメーカーもあり、これからの会議室ではこれが当たり前の時代になるのでしょう。
■今年のMaison & Object、あるいはファッションで注目されたカラー、イエローがここでも多く使われていました。インテリアとファッションの流行の共通性を実感しました。
■マーチャンダイズマートの中にオフィスがあるIIDA本部もブースを出していました。
今回の展示を見てオフィスはただ単に働くだけではなく、そこでさりげなくコミュニケーションを取ったり、リラックスできたりと会社の中のライフスタイルが変化していることに気ずきました。そして、それにに対応しているデザインの重要性を感じました。
高桑郁代
