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活動報告

IIDA Japan Chapter主催「オランダ+フランダース デザイン勉強会 第4回 インテリアプロダクト編」(2018.4.1)

3月15日、HermanMiller Store/ハーマンミラー ストアにて、IIDA Japan Chapter 主催「オランダ+フランダース デザイン勉強会 第4回 インテリア・プロダクト編」が開催されました。

2017〜2018年 IIDA Japan Chapter 主催「オランダ+フランダース デザイン勉強会」発足

オランダで『デ・スティル(De Stijl』が創刊されてから100周年を迎え(現在は廃刊)、 オランダ国内はもちろんのこと、各地で「デ・スティル」や「ダッチ・デザイン」に関するイベントが開催されています。 そこでIIDA Japan Chapterでは、 2017〜2018年、約1年かけて「コンセプト」が明快なことで世界的にも知られる オランダ+フランダース地方の建築やインテリア、ファッションなどのデザインを総合的に学ぶ勉強会を発足ました。

第4回テーマは、ユニークで革新的な「プロダクトデザイン」

オランダのプロダクトデザイン、世界的に活躍されている多くのデザイナーから感じることは、天才的な才能とそれぞれのユニークな創造性、何か新しいものを作ろうとする革新的なデザイン活動です。 今回、株式会社アイ・アンド・アール 代表取締役 佐戸川和久氏を講師にお迎えしお話をいただきました。

佐戸川氏は、永きにわたって世界中のインテリア・デザイン・アート関連の展示会を視察、取材されており、出版やセミナーなど様々な形でアウトプットされています。毎回、丁寧に取材をされ、カメラマンとしての腕も確かです。デザイナーとの接点も多く、熱心にコミュニケーションを取られます。この度は、ご自身が持つ審美眼と幅広い見識から捉えた「オランダを中心としたプロダクトデザイン」のお話をお伺いができる貴重な機会となりました。

「デ・スティル」をブレイクアウトして新しいモノをつくる動き=革新的潮流

代表的な4人のデザイナーをピックアップ。4人のデザイナーから見えてくるものは、一律ではないけど共通していることから伝わるものは? 4人とは、①Gijs Bakker/ハイス・バッカー②Hella Jongerius/ヘラ・ヨンゲリウス③Marcel Wanders/マルセル・ワンダース④Maarten Baas/マーティン・バースで 有名なデザイナーを輩出しているDesign Academy Eindhoven/デザインアカデミー アイントフォーエンの卒業生・もしくは講師であり、 ダッチデザインシーンを牽引してきたデザイン集団droog(ドローグデザイン)の創設者・初期主要メンバーです。

オランダの創造的なコンセプト開発と実践的なノウハウ開発の教えに基づき、droogという場で、数多くの著名デザイーナーが参集し、自由にドローグ(ユーモアあふれたオリジナリティ)な デザインを追い求め、ものづくりができたそういった環境がダッチデザインの新しい潮流をつくて来たのではないかと感じました。

*デザイン映像とインタビューを中心に解説をいただました。作品や活動をご覧いただけるとよりイメージが湧いてきます。ご興味がございましたらhttps://vimeo.com/dutchprofilesリサーチしてみてください。

『デザインコンセプト』
①Gijs Bakker/ハイス・バッカー 「仮定、前提、固定概念一切なし」
②Hella Jongerius/ヘラ・ヨンゲリウス 「入念で精巧なリサーチ」
③Marcel Wanders/マルセル・ワンダース  「デザインは文化 戦略では無い」
④Maarten Baas/マーティン・バース 「境界線を越える 柔軟な思想」

個人的には、ヘラ・ヨンゲリウス 「入念で精巧なリサーチ」に感銘を受けました。

『若手デザイナーの新しいクリエイト』
最後に、2017年のミラノサローネ、エンビジョン、イタリアのロザーナオルナンディでの学生や若手デザイナーのクリエイトをご紹介いただきました。 発想が素晴らしくコンセプトが明確で、プレゼンテーションのあり方も考えらた新しさがありました。直感的デザインなども楽しく感じられたと思います。
ここでもアイントフォーエンの出身者が活躍されてました。また自分たちのレーベルを作り海外との仕事をつくる動きも見られ、 何かにとらわれることなく、垣根のないオープンマインドになることが必要かと感じました。それには、根底の『コンセプト』が大切であることも!! 参加者から心が開いたとの感想もいただいています。今回も、たくさんの刺激を受けました。

レポート:有城貞子 写真:網村&有城

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