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活動報告

2月セミナーレポート「海外見本市に見るインテリア最新レポート」(2019.3.1)

2月14日、Herman Miller Store/ハーマンミラーストアにて、IIDA Japan Chapter 主催にて、「海外見本市に見るインテリア最新レポート 」が開催されました。
永きにわたって世界中のインテリア関連の展示会を取材されている IIDA プロフェッショナルメンバーの網村眞弓さんに、世界最大級の国際見本市ドイツのハイムテキスタイルから、ケルン国際家具見本市、インテリア・デザイン関連見本市であるパリのメゾン・エ・オブジェ、パリで同時開催しているファブリックブランドの新作発表会デコオフをたくさんの写真とともに解説いただきました。

これからのインテリアのトレンド空間は激変するということが、4つの展示会を通して感じることができました。

ドイツ ハイムテキスタイルのトレンドテーマは「Toward Utopia」(ユートピアの方へ)。
時代が大きな変化をしている中で、次の世代が求める新しいユートピアを提案していくもの。
5つのトレンドコンセプトを設定。その中で新しい壁紙を中心にカラーとテクスチャーについて、キーとなるものを教えていただきました。

「PURSUE PLAY」

贅沢を受け入れる。パウダリーなものが特徴。触ってみたくなるような。

「SEEK SANCTUARY」

現実逃避。幾何学的で色は抑え気味で激しくなく立体的。ストイックでエレガント。フレッシュな素材。

「GO OFF-GRID」

グリッドから外れていく。レザーライクなもの、色をおさえ、積極的に自然につながるもの、リコネクト、サバイバル系、ハードで実用的。

「ESCAPE REALITY」

聖域を探す。未来的な素材、未来的な文様、地球の中から出てきたような文様。サイケデリック。爬虫類のような色。触った時に変化を起こすもの。ホログラフィック、光を感じるもの。無機質なのに優しさも感じる。現実逃避ではあるが新しいユートピア。

「EMBRACE INDULGENCE」

遊びを追求する。コールドライク、バーンオレンジ、リビングコーラル、マスタードイエロー、厚ぼったくレトロな雰囲気。パンチングレザー、もさっとした毛羽立った、ノスタルジックな。素材自体がリッチで熟練した知的な組み合わせも。

ケルン 国際家具見本市

ここで、どの国も自国のものを推奨するオープン ドメスティック カルチャーについて触れられ、世界の動きを感じました。
セメントが流行っているディーゼルのインテリアや、B&Bのアウトドアファニチャーなどの紹介など。

Maison & objet、デコオフ
  • アール・デコの復活
  • ダークでマットなクラシックな色
  • グラフィックなオブジェやモチーフ
  • 脚光を浴びる中国の若い才能

ミニマル、アンティークミラー、フリンジがついた照明など、照明をジュエリーのように使う空間。そして、ガラス素材などの家具をアクセサリーのように使う空間。

新しい切り口のインテリアにトレンドの空間が激変するのではないか。

その後質疑応答も活発に行われ、企業メンバーのハーマンミラーさんからマハラムの新作生地のご紹介と、イオニアさんから国際ホテル・レストランショー出展のご案内がありました。

海外のトレンドはすぐに日本にも入ってきます。
新しい情報を直ぐに仕事に活用していきたいとセミナーを受けた皆が思われたのではないかと思います。

 

レポート:原口恭子、写真:有城、原口

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