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会員の視察・旅行記

吉田亜希子のUSA JOURNAL 2015年9月号(2015.9.1)

この記事が掲載される頃には新しいセメスターが始まっている頃かと思いますが、英語の勉强の為に通っているコミュニティーカレッジも現在(8月)は夏休み中。アメリカでの夏は今年が最後!ということで、強い日差しにも、円安にも負けず、、あちこち旅行やイベントを計画して夏を満喫中です。

さて、そんな中、旅行や海外生活の中で欠かせないポイントの一つが 「食」。最初の頃は、慣れないチップ、英語のメニュー、早口のウエイターの全く聞き取れない 「今日のおすすめ」などなど(笑)四苦八苦しましたが、アメリカ生活も1年を過ぎ、お気に入りのレストランも増えてきました。その中で、特にインテリアが素敵だったお店や、アメリカらしい面白いインテリアだったお店などなど、内装の画像と共にご紹介したいと思います。

まずは歴代の大統領も訪れたと言われるアメリカの歴史あるレストランを2つご紹介。
1つめはホワイトハウスに程近い 「オールドエビットグリル」。こちらは1856年創業でDC最古のバーと言われています。何度もの修復を重ねながらも多くの装飾品、美術品は当時のまま飾られており、非常に歴史と趣を感じるレストラン。ボザール様式の豪華な内装や格式高いファサードは一見非常に敷居が高い印象を受けますが、ドレスコード等も特に無く、サーバーの方々もとても明るくてフレンドリー。歴史的価値のあるゴージャスな空間でありながら、ジーンズの観光客も、スーツやカクテルドレスでのパーティーも、別け隔てなく受け入れるアメリカらしい懐の深さ。予約無しだと1時間待ちは当たり前の人気レストランです。

2つめはDCのジョージタウンと呼ばれる地区にあるマーティンズ・タバーン。こちらも1933年創業と歴史あるレストランで、ハリー・トルーマン、ジョン・F・ケネディー、リチャード・ニクソンなどなど、名だたる歴代大統領御用達のレストランだったとのこと。中でもジョン・F・ケネディーは上院、下院議員時代、ジャクリーンとこの場所でデートを重ね、まさにこのレストランでプロポーズをしたのだとか。こちらも歴史あるクラッシックなインテリアですが、お料理はカジュアルなアメリカンで、気兼ねなくランチにも立ち寄れるフレンドリーな雰囲気。ちなみにこの時はハンバーガーを注文しましたが、お友達との話に夢中で写真を撮るのを忘れました…。

次は大人から子供まで、みんなに人気のダイナー。この店はDC近郊周辺に十数店舗を展開するチェーン店です。バック・トゥ・ザ・フューチャーを思い起こさせる様な1950年〜60年代のアメリカンインテリアで、こういったダイナーはアメリカ各地様々な場所で地域住民の憩いの場となっています。むしろ地域のみんなに愛されすぎていて地元色が強く、足を踏み入れるまでに半年かかりましたが(笑)、慣れてしまえばスタッフもみんなフレンドリー。休日に、ゆっくり豪快なブランチが食べたい時のお気に入りレストランです。

ダイナー繋がりでもう1軒。こちらは前述のダイナーに比べるとインテリアもメニューも、モダンで新しいスタイル。つい先日、我が家のすぐ近くにオープンしたデリカテッセンです。それでも、黒・白・赤を貴重とした配色や、テカテカとした合成皮革の赤いソファーなどは、やっぱりオールディーズが聞こえてきそうな古き良きアメリカを感じさせるダイナースタイル。アメリカ人にとって、この配色やインテリアスタイルは、どこか懐かしさを感じさせ、心が落ち着く空間なのかもしれません。

次に、ここ数年の間に日本進出を果たしたレストランもご紹介。

1つ目はル・パン・コティディアン。そもそもこの店はベルギー発祥で現在は世界各地にあり、日本でも既に数店舗ありますのでご存知の方も多いのでは。来米前に表参道店に何度か行っていたので、来たばかりの時も唯一緊張せずに入れたお店です(笑)。インテリアは全世界共通の、天然木のダイニングテーブルを中心としたナチュラルモダン。ただ日本の店舗と違い、天井が配管剥き出し。店舗の構造上の問題なのか、アメリカならではの一工夫なのか分かりませんが、天井を張っていないことで抜け感があり、またナチュラルな雰囲気にインダストリアルな無骨さもプラスされて、よりカジュアルでおしゃれな空間になっている様にも感じます。

2つ目はルークス・ロブスター。実は最近知ったのですが、今年4月に表参道に日本1号店がオープンしたのだそうですね。NY発のこのお店ですが、私がよく行くのはDC市内の店舗。DCの町並みに合わせたクラッシックなエントランスですが、内装は海岸沿いのレストランなどを思わせるシャビーカジュアル。あふれそうなロブスターサンドと、丸ごと1本のピクルスを食べながら、ガラス越しにDCの町並みを眺めていると、あーアメリカに居るんだなー。という気持ちになるレストラン。

次は、NY、ソーホーのダウンタウンで見つけた素敵なカフェ。ブティックや高級ブランド店が立ち並ぶソーホー周辺ですが、このカフェがあるノリータ地区は個性的なセレクトショップやレストラン、美容院など、おしゃれなショップがひしめくとても可愛らしい街。全体としてはカジュアルな印象ですが、モノトーンとシルバーのインテリアがセンスの良い落ち着いた雰囲気を演出していて、大都会NYの片隅で、ゆっくりした時間が流れる癒しの空間でした。

最後に私の家の近くのお気に入りレストランを2軒ご紹介。

1つめはDC周辺の名物でもあるシーフードを美味しく頂けるお店。もともと牡蠣や貝類の養殖業者であった会社が始めたレストランであるだけに、とても新鮮で、かつアメリカでは珍しいシンプルな料理法&味付け。素材の美味しさをそのまま楽しめる、最近一番のお気に入りレストランです。インテリアも同様にシンプルで、アイアンと天然木のテーブル&チェア、配線や電球を剥き出しで吊り下げた照明など、シンプルで工業的なスタイルが、漁場の市場内のバーや食堂を連想させ、料理の新鮮さをより演出。

2つめは最近人気のタイ料理店。何といってもここの特徴はこのインテリア。タイ料理のお店とは思えないガーリーな雰囲気とスポーツバーがミックスされた様な…、何風とも言いがたいアバンギャルドなインテリア。料理も本格タイ料理、というよりは、タイカフェといった雰囲気。よくよく考えるとアメリカは、お茶とケーキだけを着席してゆったり楽しむ様な、いわゆるカフェ、というのが他の国に比べて少ない気がします。もちろんスタバなどのセルフサービス的なお店は沢山ありますが、フランスやイタリア等でも沢山ある、サーバーが注文を取りに来るカフェはあまり多くありません。デザートも充実していると噂のこのお店。もしかしたらアジア圏からのカフェ文化の提案なのかなー、などと想像してみたりも。

これら以外にも、まだまだ素敵なお店は沢山あるのですが、毎回食べ物に集中しすぎて写真を撮り忘れてしまいます(笑)。。近隣でもまだまだ新しいお店がオープンしそうなエリアもありますし、今後も引き続き、新しいお店に出会ったら画像を撮り貯めて、またレストラン編第2弾がご紹介できたらいいなと思っています。

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