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会員の視察・旅行記

Interior travel diary「オランダ視察ツアー2018 Part3 DDW(ダッチデザインウィーク)」

第3弾 Dutch Design Week/ダッチデザインウィーク

Dutch Design Weekは、アイントホーフェンで毎年開催されるオランダで最大のデザイン・イベント。 今年は、10月20日〜28日の9日間開催されました。 工業デザイン、コンセプト・デザイン、グラフィック、テキスタイル、ファッション、空間、フード、デザインマネジメントといった広範囲に及ぶデザインが一堂に会し 市内110ヶ所で400件の様々なイベントが催される。 毎年15万人が国内外から訪れるDDWは、世界からその斬新さとトレンド性で注目されているダッチ・デザインイベントです。

開催地のアイントフォーフェンは、世界的に活躍する著名デザイナーを数多く輩出してきたデザインアカデミー・アイントフォーフェンがある街です。

アイントホーフェン北西部の「ストライプ」というエリアでの展示

スクラップ材や工業廃棄物などの素材を用いた家具で知られるピート ヘイン イークの工房を核とした広大な建物にて デザインウィークに合わせて新作展示・多くの作り手が出展していた。

①Piet Hein Eek / ピート ヘイン イーク

スタジオ、ギャラリー、ショップ、レストランも併設するとても大きな建物での展示。 リサイクルやサスティナブルなど、環境を意識したものづくりをされていて、 1点1点手作りの表情を見せる家具は、何かを訴えてきます。素材の迫力だけでない、機能性、耐久性をも兼ね備え、 そしてデザイン性も高い。取っ手や蝶番などの細部までデザインが行き届いています。などなど、時間がいくらあっても足りませんでした。

*素材と手法からコンセプトを決め、製品を作成

②SOCIAL LABEL/ソーシャル レーベル

*ピート ヘイン イークの工房・SRの一角で展示発表

ソーシャルレーベルは、デザイナーのPetra Janssen(Studio Boot)とSimone Kramer(C-mone)によって設立。12名のトップデザイナーと提携しています。その内の一人がPiet Hein Eekです。

ひときわ、目を引く展示スペース。商品そのものもさることながら、全体レイアウトやグラッフィクを含めたプレゼンテーションが人気を得ていました。

本「Design Works」とSOCIAL LABEL Labは、デザインを観点としたソーシャルイノベーションの動きがあるようです。ひしひしと、デザインに対する洗練さと暖かな心が伝わってきます。

 

③Studio RENS

アイントホーフェンを拠点とするRENS(Renee MenneとStefanie van Keijsterenのディオ)は、 研究ベースのデザインスタジオ。
デザインラベルPodeおよびSocial LabelとのコラボレーションやWorking Glassおよびrevive Rugsなど4つのプロジェクトを発表していました。

色彩表現が豊かで美しい展示会でした。

 

④Scheublin&Lindeman

オランダのデザイナーScheublinさんとLindemanさんのデザインデュオ。2人はアイントホーフェンデザインアカデミーで出会っています。調べてみたところアイントホーフェンデザインアカデミーとアイントホーフェン工科大で客員教授をされていたそうです。
2011年からコラボレーションデザインプロダクトを組み、2014年からミラノサロネ、マイアミ、パリ、マドリッドなど、国際的な展示会で発表しています。彼らのデザインは、緻密で建築的な思考と洗練された素材感で作られていると思います。色遣いが優しく心地よい。オランダでこのような色彩計画を良く見かけます。コンセプトと『素材感」をとても大事にしているからですね。

text & photographs 有城貞子

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