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会員のお仕事

Designer’s House / Designer’s Project
デザイナーの住まい・仕事 vol.14

蓼科山荘 Design by Ikuko Nakamura 光が降り注ぐ、緑に囲まれた美しい山荘。

IIDA Japan Chapterメンバーの住まいや手がけた物件を紹介するDesigner’s House/Designer’s Project。

今回は中村郁子さんが手がけたプロジェクトをご紹介します。

Text & Photographs :Ikuko Nakamura
協力設計事務所:(株)アトリエK+

今回ご紹介するのは、中村郁子さんの「蓼科山荘」です。
緑豊かな木々に囲まれた地に建つ大変魅力的なお住まいです。素敵な蓼科ライフを楽しまれている中村さん。
今回、中村さんお勧めの美味しいお店のご紹介もしていただきました。

蓼 科 山 荘

家じゅう窓だらけ!冬、寒いですよ~~という工務店の意見も退け強行。
でも-17度まで下がる冬でもなんのその。ペアガラスと暖炉で十分暖かい日々が送れます。何といっても窓から望む緑が最高のインテリア。
焼きたてのパンの香り、挽き立てのコーヒー、採れたての野菜で作るフレッシュジュースとサラダ、手作りジャム。緑あふれる庭を眺めながら、開放感ある空間での朝食が、今何よりの幸せ。鳥のさえずりの聞こえる朝のひと時。木々のささやく声を聴き、植物の息づきを感じ、一日が始まります。
一番の楽しみは今年作った小さな花壇の花たちの成長。でも植物たちは人間の思い通りにはなかなか育ってくれず、ある意味インテリアデザインよりずっと難しく奥の深いものと思うようになりました。花の咲く時期に合わせた色彩の調和、成長の度合い、全体のバランス、光線の強さによって異なる花びらの色、耐寒性、病害虫に対する強さ等々・・・すべてを考慮して植えるとなると頭が混乱し、またその通りには決して成長してくれない複雑さ。子育てと同じです。
敵は鹿!虫!病気!せっかくの花たちが鹿よけの柵の中に閉じ込められているのはちょっとかわいそう。でも先住の鹿には人間も従わざるをえません。 せめて柵の中だけでも荒らさないでくれると良いのですが。
庭も勿論のこと、花壇が落ち着くには4,5年かかりそうですが木々や草花の成長が楽しみなこの頃です。

この世界には良く見ると不思議なもの、面白いもの、美しいものがいっぱいあります。こまどりの声、ローズマリーの香り、流れる雲、枯草ですら目を楽しませてくれます。そんな小さなダイアモンドの輝きに気付かずにいるのはもったいない。生きているだけでもありがたいと思えるから

ターシャ・テューダー

【蓼科山荘 設計コンセプト】
南向きの明るく開放的な空間。
コストダウンを考え、なるべくシンプルな外形。
来客のためのスペースは最小限に。
可能な限り引き戸を用い 家全体に一体感を持たせる。

【から木】
東京目白にある“蔵”という店で修業したオーナー兼料理人。
若いご夫婦が、茅野駅から徒歩2、3分のところにあった元料亭を買い取って開いたお店。
1日に2〜3組しか客を取らず、きめ細かいサービスといっさい手を抜かない料理に脱帽。
器から食材、調味料まで吟味して、全国各地から取り寄せています。
おそらく“蔵”で食べるよりおいしく、安いと思います。
このコースで5,250円。
ぜひ近くにいらしたら寄ってみてください。
要予約。
http://washoku-karaki.com
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