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From President(2020.12.1)

2020年を振り返って

大きな厄災と変化が起こった激動の2020年があと一月となりました。 公私共に変化が大きかった人、意外と影響がなかったという人、様々いらっしゃると思います。1年を振り返るこの季節。皆さんは今どんなことを思っていらっしゃいますでしょうか。 私自身は3月のJAPAN SHOPが開催直前にキャンセルになったことが一番強く影響が大きかったこと、残念だったこととして思い返されます。この展示会ではIIDAメンバーでもいらっしゃる株式会社太陽様の新作壁紙『SAN WACROSS』の発表、商品展示が予定され、IIDA Japan Chapterとのコラボ企画『NIPPON DESIGN 壁紙アワード2019』大賞受賞作、『Flow』(Jeong Da Eun作)も実際に壁紙として製品化し、お披露目予定でした。受賞者であるJeong Da Eunさんの韓国からの再来日もコロナの影響で敵わなくなりました。この件に関しては、別途何かの機会を作って、皆様に改めてお披露目できる機会を設けたいと思っています。また、この企画に多大なるご協力を賜りました株式会社太陽様には改めて御礼申し上げます。

2021年に向けて

年初に訪れたドイツとパリで私が感じたのは、新しい世代の台頭です。特にパリで開催されたMaison & Objet Parisでは『[RE] GENERATION !』と題し、ジェネレーションZ世代以降の価値観について情報発信が行われていました。ファッション業界でもMET GALA(注1)で今年はZ世代の若者を中心にした同会の公式イベントが企画(注2)されるなど、この世代の動きが顕著化しています。コロナによって生じた様々なマイナス要因や変化を彼らがどう活かし、新しいクリエーションに繋げていくのか。個人的にはそこに着目していきたいと思っています。

注1:ニューヨーク・メトロポリタン美術館にて毎年開催される衣装研究所(Costume Institute)の主要な資金源となるチャリティーイベント。数多くのセレブがレッドカーペットでファッションを披露することで毎年、大きな話題となる。

注2:コロナの影響で中止になったが、代替え企画がZOOMで開催され、ファッション業界では大きな反響を呼んだ。

今後のIIDAの予定

先月お伝えした総会の動画バージョンなど、公開が遅れ誠に申し訳ありません。それ以前のセミナー動画などの整理、UPに向けての準備も慣れない手で少しずつですが進めております。できるだけ早く完了させて皆様にご報告できるよう引き続き努めてまいります。よろしくお願いいたします。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.11.1)

皆様いかがお過ごしでしょうか。
秋も深まり、紅葉のニュースが流れてくるようになりました。今年は急な寒さから例年より色が綺麗に出ているとのこと。日光や京都など紅葉の名所に出かけたい誘惑に駆られます。

インテリア業界からのニュースとして気になるのは、各種展示会の開催目処が立たない事です。毎年1月にパリで開催されていたMaison & Objet Parisも来年3月への延期が正式に発表されました。(ちなみにハイムテキスタイルは来年5月開催予定です)
このような状況の中、日本の各メーカーは工夫を凝らして、オンラインで新作発表会を開催するケースが増えてきています。じっくり丁寧に解説されたコンセプトや商品映像、組成などの特徴がわかりやすく紹介され、リアル展示会では掴みきれない情報が短時間で把握できるメリットもオンラインにはあると感じました。

これまで日本支部では2回のオンラインセミナーを開催して参りました。
今月も5日に第3回目のオンラインセミナーを開催します。

IIDA ONLINE SEMINAR VOL.3
「日本のスタートアップのオフィス事情と働く場の未来について」

第1回目のセミナーでは、ハーマンミラーの松崎様とゲンスラーのサラ様、坂江様をお招きしてワークプレイスデザインのこれからについてお話いただきました。
今回はそれを受けてのオフィスデザインに関する第2弾となります。
日本のオフィス作りの最前線で活躍する3名の方にご登壇いただき、お送りするスペシャルトークセッションです。
是非、皆様ご視聴お申し込みください。
申込先: URL: https://iida-japan-chapter-vol3.peatix.com/

従来IIDAで行ってきた講師をお招きしてのセミナーや現場に足を運んで学ぶ見学会を早く再開させたい思いと共に、先に述べましたようにオンラインならではのメリットや特性も見えて参りました。
今後は、少人数が集まる企画や、オンラインと連動した企画、会員の方の発信するウェビナー企画など、知恵を出し合いハイブリットな形でお送りできる方法を模索して参ります。

先日お送りしたメルマガにてお知らせいたしました今年度の総会のビデオは、今月初旬に当ホームページにアップする予定です。その際は再度ご案内のご連絡をいたします。
よろしくお願いいたします。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.10.1)

旅に出ることが今まで以上により“特別なこと”になった2020年。
海外に出ることは未だ難しい状況が続いていますが、皆様、国内旅行はされましたでしょうか。
出来なくなって改めてその価値に気付くことが多い今。旅することは、貴重で得難い体験なのだと改めて感じます。
9月、私はグランドオープン直前の“アートビオトープ”を訪ねました。栃木県の那須エリアは私にとって家族のルーツにも繋がる思い出の地。
今年新たに完成した坂茂氏設計のスイートヴィラに宿泊し、レストラン“μ”(ミュー)、石上純也氏設計の水庭(2018年完成芸術選奨文部科学大臣新人賞/2019、デンマークの新しい建築賞オベルアワード受賞/2019)を見学。オーナーの北山ひとみさんにインタビューをさせていただきました。
アート、デザイン、食、自然、空間、人との繋がり。
緑深く、薄く霧がかかった木立を眺めながら、暮らしとは、生きることとは何なのか。あの空気と空間の中に身を置くことで滲み入るように感じ、考え、浄化されるような時間を過ごしました。
混迷する今の時代だからこそ、大切なものは何か。北山さんの言葉からも多くのヒントをいただきました。
このレポートは近くIIDAを通してお伝えできればと思います。

【IIDA ONLINE SEMINAR vol.2 ー本質的な地方創生+NewNormalの思考ー 開催!】

前回ご好評いただきましたIIDAJapanChapter主催のオンラインセミナーの第2弾を10月13日に開催します。
『インテリアデザイナーが考える、今行うべき地方創生と働き方』と題し、IIDAメンバーの宮川智志氏に最新のお仕事についてお話しいただきます。
また、ゲストにGenslerandAssociatesの黒川 梨江 氏(スタジオディレクター)をお招きし、パネルディスカッションも行います。ぜひお楽しみに!
→詳細とお申し込み方法はこちらから

【総会&online懇親会10/23開催】

こちらも今月開催です。皆様のご参加お待ちしています。
→『総会2019-2020』&『online懇親会』オンライン開催のお知らせ

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.9.1)

9月に入り、ようやく熱風のような蒸し暑さが少し和らぎ始めました。
秋は私が最も愛する季節です。
空気は軽やかになり、空は高く、植物は豊かな実りをもたらし、また紅葉という姿で私たちの目も楽しませてくれます。そして厳しい冬が徐々に近ずく晩秋になると、どこか物憂げで寂しい色を徐々に纏い始めます。その静かな変化も私は好きです。
そんな大好きな秋に、友人や家族と誰に気兼ねすることなく食事をしたり、出かけられないのはかなり辛いものがあります。
いつもセミナーやイベントでお目にかかっていた会員の皆様とも、会えないまま半年が過ぎようとしています。

そこで、開催方法を模索していました今年度の総会ではオンライン懇親会とセットとして開催し、なかなか会えない皆様ともオンライン上ではありますが、顔を合わせ、自由にお話しできる場を設定することにいたしました。

→『総会2019-2020』&『online懇親会』オンライン開催のお知らせ

10月23日の夜は是非、ここにご参加下さい。
皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。

また、それよりも少し早く、9月下旬には第2弾となるオンラインセミナーを開催すべく、現在、準備しております。前回のセミナー内容ともリンクする企画です。そちらも是非お楽しみに。

IIDAJapanChapterでは、引き続きコロナ対策を考慮した上で、会員の皆様にとって役立つ情報発信やお仕事につながる企画を検討中です。
詳しくは総会の席でご報告いたします。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.8.1)

7月30日に開催されましたIIDA ONLINE SEMINAR VOL.1 WORKPLACE TREND ーHerman Miller x Genslerデザイン対談ーが終了いたしました。
皆様ご視聴いただけましたでしょうか。
数多くのオフィス家具や空間デザインに関わってこられた3人のお話には、「これまで」と「これから」の視点とクライアント側のニーズや変化の情報が加わり、テクノロジーの進歩と発想の転換で、新しいWORKPLACEの価値創造についての重要性が説かれていました。私自身も大変参考になりました。
また、冒頭、アメリカ本部から届いたExecutive Vice President 兼CEO のCheryl Durst 氏からのメッセージも流させていただきました。
この夜のためにシカゴの自宅からビデオを送ってくれたCheryl、本当にありがとうございます。
新型コロナウィルスの影響はシカゴでも大きいと聞いています、
1日でも早く、世界中でこの事態が終息することを願ってやみません。

IIDA Japan Chapterでは、今後もしばらくの間はリモートの形で皆様に何らかの発信をしていきたいと考えております。近く、会員の皆様にご案内いたしますのであと少しお待ちください。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.7.1)

早くも2020年の半分が終わりました。
IIDA Japan Chapterでも企画していた幾つかの案件が延期、もしくは無期限延期となり、この半年の間に実施できたセミナーは2月のトレンドセミナーの1回に留まっております。会員の皆様には大変申し訳なく思っております。
5月の開催予定から延期となっていた「work place」をテーマにしたセミナーは、オンラインのみの開催とすることになりました。7月30日実施予定です。内容や視聴方法、申し込み手順など、詳細については別途お知らせいたしますので、情報公開後ぜひご確認下さい。

IIDA Japan Chapter 主催
 IIDA ONLINE SEMINAR VOL.1 WORKPLACE TREND ーHerman Miller x Genslerデザイン対談ー

そして今月は、IIDAメンバーの小島真知子さんが見応え満点の最新のお仕事の情報を寄稿してくださいました。
ぜひご覧ください。

会員のお仕事 Vol.20 常磐ホテル改装工事(前編)

また、5月にご案内しました企業メンバーでもある株式会社太陽の新作壁紙見本帳「SAN WACROSS 」のIIDA会員限定の特典はお申し込みされましたでしょうか。
有料販売となる見本帳がIIDA会員特典として無料となる企画です。まだの方はお早めにお申し込みください。
昨年NIPPON DESIGN壁紙アワードをIIDA Japan Chapterとの共催で開催し、その大賞受賞作が商品として掲載された見本帳になります。申し込み方法や連絡先の詳細はこちらでご覧いただけます。

https://www.iida-japan.jp/info/index.html#al202005

IIDA Japan Chapterのホームページでは会員の皆様からの情報をお待ちしています。
企業会員、個人会員の区別はございません。最新のプロジェクトなど掲載を希望される方はお気軽にお知らせください。 ご相談や記事の投稿に関してはWEB担当の藁谷さん宛にこちらのアドレスまでご連絡ください。
原稿掲載に関する窓口:genko@iida-japan.jp

【今後のことについて】
自粛要請の解除を受け、人の動きも徐々に活発になってきています。交通機関やオフィス街に人が戻ってきている様子を見ると、経済活動が戻っていくことに安堵する気持ちと共に本当にこれで感染は抑えられるのかとの不安な気持ちも頭を過ります。 正解が未だ見つからない状況の中で、手探りで進まなければならない状況は困難なこともありますが、なんとかIIDAに於いても、今、そしてこの先、何が出来るのかを考え新しい枠組みを生み出していかなければと考えております。総会のご案内についてもボードメンバーと協議し、早めに方針をご連絡したく思います。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.6.1)

皆様いかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言の解除を受け、「アフターコロナ」や「新しい日常」などのワードがさらに飛び交うようになってきました。インテリア関連業界でもショップやショールームの再開が始まり、経済活動の再始動が始まってきています。 一度落ち込んだ消費や業界の活性化を取り戻すのは簡単なことではないかもしれませんが、単に元に戻ろうとするのではなく、新しい価値観や枠組みの創造を前向きに捉えて「New Normal」な世界を作っていくことが大切なのだと実感する日々です。

4月、VOGUEの記事(6-7月号掲載)に載ったGUCCIのクリエイティブ・ディレクターAlessandro Michele(アレッサンドロ・ミケーレ)のインタビューが印象的でしたのでご紹介します。
https://www.vogue.com/article/gucci-alessandro-michele-coronavirus-experience

イタリアでは未曾有の被害が出ており、彼らの創作活動も自粛が求められる中、彼が自宅でどう過ごしていたか、そして何を考えていたかが記事になっています。「減速すること」を学び、詩や本を読み様々な言葉に触れて「私の内なる自己を目覚めさせることができる意味のある強烈な言葉」に飢えていると言っています。また、編み物やギターを弾くことで「手作業の神聖さ」を再発見しているとも。 そして新しい実験プロジェクトを計画し、別の未来を想像し、今まで想像できなかった最大の課題に取り組んでいるとも。

“What we are living today is unprecedented. But if we will not be able to take advantage of this learning moment, we will miss something very important.”
「私たちが生きているこの日々(今日)は前例のないことです。しかし、この学習の瞬間を活用できなければ、非常に重要なことを見逃してしまいます。」

ミケーレはこれまでの世界の矛盾点と過剰だった点に触れ、奇しくも今回のコロナ禍によって彼が過ごすヴェネチアの空では鳥がさえずり、海が綺麗になったと結んでいます。そしてこの約1ヶ月後、5月25日にGUCCIはこれまで年5回行っていたコレクションを2回に減らすと発表しました。
https://www.vogue.com/article/gucci-alessandro-michele-reducing-shows-two-per-year

他にもコレクションや展示会のあり方を見直す動きが世界各国のファッション業界から発信され始めており、新しいビジネスの枠組みを作る動きが加速しています。

日本でもハウジングメーカーや小売店でリモートビジネスのシステム構築が急ピッチで始まっています。 私たちデザイナーも働き方の転換と空間デザインに求められる要素の転換に対応できるよう求められてきています。 IIDA Japan Chapterではそんな変化に着目し、これからも情報発信を行っていきたいと考えています。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.5.1)

皆様 いかがお過ごしでしょうか。

否応無しに迫られる働き方の変革と環境の変化。
IIDAメンバーの皆様も今回の問題に直面して大変な思いをされていらっしゃる方も多いと思います。私の仕事は約半数が医療関連施設で、お施主様には病院関係者が沢山いらっしゃいます。今も医療現場の最前線で戦っていらっしゃる方々がいらっしゃいます。
辛い時ですが、なんとかこの危機を乗り越えて、一人でも多くの人がその先に進めるように、今出来ることをしていきたいと考えています。

そんな中、皆さん、自粛期間が長くなってきたことによる心身の疲労が蓄積してきていませんか?こういう時はやっぱり体を動かすことがリフレッシュには効果的だと改めて実感しています。自宅ヨガやピラティス、ストレッチをしている方も多いのではないでしょうか。
最近、私は近隣を散歩する際、今まで気に留めていなかったものに着目して掘り下げることを密かに楽しんでいます。例えば私の住むエリアには小さな古墳や貝塚などの遺跡が結構な数あります。それらを事前に少し調べて向かいます。縄文や弥生時代に想いを馳せて、この道は当時からあった古い道なのかと想像しています。そう、ブラタモリ風に。
普段ならやらないことや些細なことをこんな状況だからこそ、小さな発見として受け取り、なんとか楽しみに変えて日々過ごしています。

しかし、人間やはり前向きなビジョンと予定の目処が立たないとなかなか気持ちも前に進めません。そこで前回延期をお知らせした企画を開催時期を再調整して実施することを決定しました。

IIDA Japan Chapter 主催 「IIDA BREAKFAST VOL.1 ーHerman Miller x Genslerデザイン対談ー」2020年7月30日(木)AM開催

アメリカのIIDAでは朝の出勤前の時間帯に朝食を食べながら行うハーマンミラーとのコラボ企画があります。今回、我々はこれにヒントを得て、日本での特別プログラムを開催します。日本支部主催の第一回目は、2020年7月30日(木)の朝開催いたします。朝の就業前の時間を使って、新しいデザインの傾向をその業界TOPを走る方々に語っていただく企画です。

今回のテーマは「workplace」
奇しくも、今、世界中の人々が直面している問題とトークテーマが重なりました。
働く場所と働き方がこの新型コロナウイルスの感染拡大前と後でどう変わっていくのか、それに伴いインテリアデザインはどう変化していくのかをテーマにお話しします。

当然ながら、現在の外出自粛要請がいつ解かれるかわからない状況では、7月末開催とはいえ、人が一箇所に集まってのセミナー開催は難しいことも予想されます。
そこで、WEB配信も同時に行う形で現在企画を進めています。(状況によってはWEB配信のみになる場合もあります)

ハーマンミラージャパン様とゲンスラー&アシシエイト様をお迎えしてお送りする新しい形での学びと交流の企画です。お申し込み方法や価格などの詳細は6月1日に公開いたします。
まずは皆様のスケジュール表に7月30日の朝の時間帯(AM7:30〜AM9:30)に「IIDA BREAKFAST 」とご予定ください。

今後の状況によって、WEB配信のみになるか、実際に丸の内のハーマンミラージャパンで開催し、同時にWEB配信も行なうか決定してお知らせいたします。

ではどうか皆様、体調に留意して健やかにお過ごしください。
また笑顔でお目にかかれる日を願って。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.4.1)

「ミラノサローネ国際家具見本市 2020年の中止決定」(詳しくはSALONE DEL MOBILE.MILANO)このニュースが飛び込んで参りました。(2020年3月末)
2ヶ月連続でこのような書き出しから始めなければならないことが残念でなりません。
そして私にとっても苦渋となる決断を本日いたしました。
それは5月14日に開催予定で昨年末より準備を進めてきました新しい企画の延期です。本来であれば、今日4月1日に皆様にそのお知らせをお届けする予定でした。
その企画とは「IIDA Japan Chapter 主催 IIDA BREAKFAST VOL.1 ーHerman Miller x Genslerデザイン対談ー」。ハーマンミラージャパン様とゲンスラー&アシシエイト様をお迎えしてお送りする新しい形での学びと交流の企画です。
詳細は新しい日程を決定した後、日を改めて皆様にご案内いたしますが、2020年という節目の年を迎え、新たなる日本支部のスタートとなる企画と位置づけておりましたゆえに残念でなりません。
しかし、いつまでも新型コロナウイルスの脅威に負けてはいられません。そんなの細井らしくない。ときっと私をよく知る皆様は思ってくださることでしょう。そうです。延期となったからには、更なる企画のブラッシュアップや今後の新しい企画にボードメンバーの方々と共に着手したいと思います。

「こんな状況だからこそ」
「インテリアやデザインに携わる私たちにとって大切なことは何だろう」
「今、私たちに出来る事、やるべきことを考えよう」

そう思っています。

ウイルスの脅威という思いがけない外的要因で、皮肉にも長年実行できないでいた社会構造の変革が急ピッチで実現しています。おそらく2020年は近代からの脱却という意味で大きな転換点となるでしょう。否応なしに価値観の変化を余儀なくされ、新時代に突入する大きなうねりを肌でビリビリと感じています。
先の読めない状況が続きますが、後ろ向きな思考にならず、これをターニングポイントと考え、より良い方向へと知恵を絞っていきたいと思います。
皆様、どうか不要不急の外出を控えつつ、コロナ疲れが出ませんよう、ゆったりと楽しく、お過ごしください。
収束の暁には、皆様の笑顔と出会えますよう心から願っております。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.3.1)

先月お知らせしましたJAPAN SHOP 2020が中止になりました。NIPPON DESIGN壁紙アワード2019で共催としてご協力いただきました株式会社太陽の出展ブースにてその大賞受賞作をご紹介いただく予定でしたが、残念ながら新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐための措置としてイベントそのものが中止となってしまいました。この展示会で発表される予定だった新作壁紙見本帳『燦 SAN WACROSS』には大賞受賞作も製品化され掲載されます。今後別の形でIIDA会員の皆様にご案内できるようにしたいと思います。

他にも様々なイベントが続々と中止になっています。現在開催中のパリコレクションでも一部で無観客ショーが開かれるなど混乱を見せています。また世界最大規模のインテリア家具見本市ミラノサローネも4月開催を取り止め、6月(6月16日〜21日)に順延となりました。日本国内と世界の経済的影響の拡大も危惧されます。知人情報によると京都から帰京する際に乗った新幹線(グリーン車)は貸切状態のガラガラだったようです。海外からの旅行者だけではなく、日本人の国内旅行や出張も自粛やキャンセルが進んでいるようです。
しかし一方では年度末の引越しシーズンを間近に控え、ソファなどの家具メーカーのショールームは混雑しているとも聞きます。
闇雲に恐れるのではなく、医療崩壊を起こさないよう正しい情報収拾に努め、手洗い、うがいなどの正しい予防策を守りつつ、経済が回るにはどのようにしたら良いか、知恵と工夫が必要になるでしょう。

予報によれば、今年は早めに桜も開きそうな温かい日が多い3月になりそうです。こんな時だからこそ、早い春の訪れにふさわしい明るい気持ちになれるよう楽しいこと、有意義なことを考えて過ごしたいものです。
IIDA Japan Chapterでは5月に新しい企画がスタートする予定です。
4月にはみなさまにお知らせいたします。お楽しみに。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.2.1)

2020年の1月は皆様どんな風に過ごされましたか?
私は1月の約半分をヨーロッパ視察で留守にしておりました。
今年も沢山のメゾンを訪ね取材しましたので、ご興味のある方は2月13日開催の「2人のトレンド分析者が解説する2020-21年のインテリア」海外見本市に見るインテリア最新報告セミナーにいらしてください。
今年は特別企画で、同じくIIDAメンバーの高田真由美さんとそれぞれの視点で最新インテリアを解説いたします。お楽しみに!
他にも3月頭には株式会社太陽様の新作壁紙見本帳の展示発表があります。ここでは「NIPPON DESIGN 壁紙アワード2019」大賞受賞作も紹介されます。是非こちらもお見逃しなく!

【IIDA Japan Chapter Forum 2020 ご案内】

▪️2020年 2/13(木)テシードにて
「2人のトレンド分析者が解説する2020-21年のインテリア」海外見本市に見るインテリア最新報告セミナー
https://www.iida-japan.jp/event/2019/event201912.html

▪️2020年 3/3〜3/6「JAPAN SHOP 2020」株式会社太陽ブース内(JS2176)にて
「NIPPON DESIGN 壁紙アワード2019」大賞受賞作 コーナー出展
「NIPPON DESIGN 壁紙アワード2019」特設サイト
https://nippon-design.iida-japan.jp/results.html

それからIIDA Japan Chapterも参画することが決まったIDMの全体会議に1月27日、藁谷さんと高桑さんと3人で参加してきました。
3月3日から開催のJAPAN SHOPではIDMの展示も大きく行われます。3月4日には同会場にて交流会も開催されます。IIDA Japan Chapterのメンバーの皆様もぜひご参加ください。

IDMオフィシャルページ https://idm-official.org

しかし、2020年1月は様々な問題や軋轢が露呈する月だったように思います。
視察したフランクフルトでは移民問題や経済問題などの暗い影がハイムテキスタイルの展示会場やその周辺にも及び、残念ながら以前の様な活気が見られませんでした。
パリでは昨年に引き続き、黄色いベスト運動が継続。且つそれに加えて交通機関の労組のストが拡大、継続して市民生活にも大きな影響が出ていました。
そして、帰国早々直面した新型コロナウイルス問題。

なんだか悪い話ばかりですが、そんな中改めて思ったのは、スマホをはじめとする情報ツールの劇的な進化がもたらす情報共有力の変化です。
5〜6年前だったら、フランス語を解しない私は、ストが市内各所で行われていたパリで地下鉄にもバスにも乗れず右往左往していたことでしょう。
しかし、今は違います。スマホを開けば日本語で多くの情報をリアルタイムで入手出来ます。Google mapを使うと運休、減便情報とリンクした路線図が表示され、最適で確実な移動ルートを検索。移動に困ることはほとんどありませんでした。(減便で例年よりホームや停留所で少し待たされることはありましたが)
おかげで少し早めにパリ入りした私は、パリ市民と同じような生活体験を満喫できました。
あるバスの停留所では満員のバスの中で地元の人々が共に助け合い、譲り合う場面に遭遇。重い荷物を持っていた私も地元の皆さんが声を掛け合いフォローしてくれました。
小さなチョコレートショップでは英語がなかなか通じなかったので、ポケトークを使ってフランス語で会話。その利便性とユニークな機能に笑いながら会話を楽しみ、有意義なローカルネタを教えてもらいました。
様々な要因で難しいことに直面する世界情勢ですが、情報ツールの進化で即時性や共有性は確実に増しています。あとは曖昧な情報をいかに選別してフェイク情報に惑わされないようにするかですね。コミュニケーションの壁が確実に低くなっていることを実感できる2週間でした。
そうそう、出発前にネットで予約したrestaurant KEIやFondation Louis Vuittonで開催されたCharlotte Perriand展も大満足。これもスマホで簡単に事前予約できるからこその利便性ですね。restaurant KEIはつい先日なんと日本人シェフ初めての3つ星獲得!(in フランス)。ニュースの前に行けてよかったです。

細井絵理子
Japan Chapter President

From President(2020.1.6)

【新しい年を迎えて】

新年あけましておめでとうございます。干支が一巡し、新たなスタートとなる子年が始まりました。

今年のお正月は少々感慨深いものがありました。
ちょうど24年前の子年の正月、私はインテリアスクールの課題に取り組んでいました。
あれから24年。子供の頃、日記も三日坊主でなかなか続かなかった私が、人生の半分の時間をインテリアと共に過ごしてきたのです。こんなに長く続くとは。全て自分の手でデザインし形あるものを残したい。と前職であるファッション雑誌の編集者を辞して、学び直していた頃の自分を思い出しました。
子年を迎え、これからの12年、24年をどう過ごすのか。改めて考えるきっかけになったように思います。

IIDA Japan ChapterとしてもIIDAメンバーの皆様にとっても新たなるステージへと向かう飛躍の一年になりますよう心より願っております。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

【2020年のIIDAの企画】

2020年の最初のイベントは、1月のヨーロッパの展示会視察を経て行う最新トレンドセミナーです。(→ご案内はこちら
2月13日にIIDAメンバーの高田真由美さんと私の2人で最新レポートをお届けします。私達は約20年に渡り毎年ヨーロッパでの展示会を視察、取材しています。業界のトレンドセッター達が今年は何に注目し、何を表現しているのか。とれたての情報を高田さんと共にお伝えしますので、是非ご出席ください。
そして、今年3月には株式会社太陽様により、昨年実施したNIPPON DESIGN壁紙アワードの受賞作が製品化されます。新しい壁紙の見本帳とNIPPON DESIGN壁紙アワードの受賞作は、3月3日から6日まで東京ビッグサイトにて開催されるJAPAN SHOP 2020にて発表されます。そちらにも是非ご注目ください。

細井絵理子
Japan Chapter President

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